Movies,Musics,and More

気の向くままに、現在と過去のcultureについて綴ります。どうぞ、お気楽にお付き合いください。

2018-01-01から1年間の記事一覧

『きみの鳥はうたえる』

ひさしぶりに映画にやられてしまいました。 『きみの鳥はうたえる』 終わってしまうだろう「若さ」 そのなかにいる 三人のストーリーです。 いっしょにアパートに暮らしている男ふたり 「フリーター」と「無職」 フリーターの男は「バイト先の女」と付き合い…

久しぶり!錦糸町の『河内音頭』だあ

いよいよ9月 季節はすっかり秋ですが、 先週、8月の末のまだまだ暑い日 『すみだ錦糸町 河内音頭大盆踊り』!! に行ってきましたあ~ ※ 見上げるばかり「赤提灯のホリゾント」のステージ ※ 今回でなんと37回目です オモテはまだ明るい時刻 けど、提灯の…

フランス映画『若い女』、おもしろかったですー

『若い女』を観てきました。 ※ 右目と左目の光彩の色が違ういわゆるオッドアイ これが主人公なんですけどね。 31歳 もう『若い』とも言いかねる年令。 冒頭、10年つきあった恋人に捨てられます。 「あたしを部屋に入れろ!」と、 高級マンションの恋人の…

『夏休み』を自由研究

お盆の間、 妻の実家に行ってました。 田舎 「街」に出るバスもない。 「街」に出ても映画館もない。 何もやることがないので 今年廃校になった近くの小学校を散歩 もうすぐ取り壊されます。 歩きながら、 私も自分の記憶を探ります。 昼休みの校庭のブラン…

『レディ・バード』「十代=恥かき時代」のクロニクル

どこにでもいるような女子の、高校生活を描いた青春映画 「レディ・バード」を観てきました。 この作品、昨年のアカデミー賞6部門にノミネートされてます。 その割には比較的地味な公開ですが、大変良い映画でした。 物語のはじめに「主人公が名乗りをあげ…

七夕の夜の「あがた森魚」、そして父の一周忌

七夕の夜 本郷の「求道会館」というところで、「あがた森魚」のライブがありました。 ここは、仏教の教えを伝えるための「教会」 明治の建築です。 この七夕ライブは、 「宮沢賢治」にちなんだもの。 仏教の信仰の厚い賢治は、 東京に進学した妹「トシ」が入…

「東京シューシャインボーイ」進駐軍ソングと細野晴臣の作品群

話のきっかけは、またまた『犬ヶ島』なんですが、 あのヨーコ・オノが「オノ・ヨーコ」の名前で声優として登場する場面。 ※ 歳を重ねてもカッコイイ! 「犬インフルエンザ」のワクチンを一緒に開発した教授が「毒わさび」の鮨で殺され 彼女がバーで飲んだく…

人生初「ダウン」

久しぶりに、ボクシングの話です。 ボクシングを始めて、3年と少し。 昨年末くらいから 「そろそろマウスピースを作りませんか」 と言われてました。 リングで闘うと言っても、それまでやっていたのは「マスボクシング」 基本的に、顔面にはなるべくパンチ…

『犬ヶ島』の動画など

『犬ヶ島』二度目を観ました。 面白い。何度でも観たい! で、まだ観ていない方のために、 「冒頭3分の映像」 というのがあったのでYoutubeからアップします。 仲代達也みたいな神主と 日本絵巻的なプロローグ(シンメトリー、横移動) そしてそれに続く、…

ウエス・アンダーソンの作品と新作『犬ヶ島』のこと

とうとう、というか、ようやく 『犬ヶ島』を観てきました。 あの「ウエス・アンダーソン」監督の新作です。 この監督の作品を最初に観たのは、 『ムーンライズ・キングダム』(12年)でした。 これです。 そして、次に観たのが『グランド・ブダペスト・ホ…

「定食屋」放浪

JR中央線の「荻窪駅」 この駅の周辺には、古くから馴染みがあります。 妻と結婚した当初、 西口から3分ほどのところに住んでましたし、 職場が四面道の先にあったこともあります。 芝居の稽古にも、一時期「荻窪区民センター」を使用していました。 そん…

『聖なる鹿殺し』など、前回アップした後に観た映画、そしてもう少しだけ映画の「メタファー」について

ー「あなた様がメタファー通路に入ることはあまりに危険でありす」ー (村上春樹「騎士団長殺し」) 前回のブログを読んで、妻から 「『メタファーとしての映画』って言い方、なんかイヤラシイ感じがするよね。 それに日本語としても少し変だし」 と言われて…

「RAW 少女のめざめ」 ホラー映画の過去と進化形 メタファーとしての映画

「RAW 少女のめざめ」を観てきました。 ホラー映画です。 以下、多少「ネタバレ」を含みます。 まず、ざっと内容を説明します。 大学に入学して学生寮に入った主人公の少女 新入生歓迎のイベントで、先輩たちにムリやり生肉を食べさせられ (彼女はベジタ…

「三月書房」で買った本、買わなかった本

先日、懐かしい「三月書房」のことを書いたので、 そこで購入した本のことなどを少し。 まず買った本。 片山健「エンゼルアワー」 片山健と言えば、「こっこさん」シリーズや「たんげくん」など、「日本絵本大賞」も受賞し、今や絵本界の大家ですが、 私が学…

「シェイプ・オブ・ウォーター」感想 「王子を救うシンデレラ」あるいは「水と指」の映画

話題のギレルモ・デル・トロ監督の 「シェイプ・オブ・ウォーター」を観てきました。 今回のアカデミー賞では 「作品賞」をはじめなんと4部門の受賞(※7)となりました。 この監督の作品は、これまで 「ミミック」「パンズ・ラビリンス」「パシフィック・…

イエルク・ミュラーの絵本「変わりゆく農村」

先に書かせてもらった、京都三月書房の宍戸さんが、生前 「河原町から「丸善」がなくなってから、京都の町がおかしくなった」と言われたとか。 丸善は、一階フロアで、輸入雑貨や衣類なども扱っていたハイカラな店で、 扉を入ると、自然と背筋を伸ばしてしま…

「幻の10年」

このところ、「三月書房」からの連想で、思いつくままに書いてます。 先に「幻の10年」という、私にとって幻の漫画のことを書きました。 でも、「幻の10年」という曲の方も、今では知っている人は少数派かもしれませんね。 これはイギリス60年代のバン…

京都「三月書房」のこと

過日、古本屋さんの100円均一で買った本に、 この写真を見つけて嬉しくなりました。 京都の寺町通り二条にある「三月書房」、 その店主の「宍戸さん」が僕が通っていた頃の、 それもパイプを咥えた写真! 背後の緑のカーテンの奥から、 奥さんのあのカン高い…

「澁澤龍彦」を振り返る

※旧ブログの記事ですが、(2018-02-26) 故澁澤龍彦氏こそ、永遠の王子と言えるでしょう。 「王子」関連記事としてお読みください。 『澁澤龍彦没後30年』 なんだそうです。 30年。 もうそんなに経ったのですね。 昨年末は世田谷文学館へ行き、 それを期…

荒木一郎=不良の品格

『荒木一郎』 というと、 一般的にはどのようなイメージなのでしょう。 「空に星があるように」「愛しのマックス」「今夜は踊ろう」 などのヒット曲を歌った歌手、といったところでしょうか。 各曲は作詞作曲も荒木自身です。 時はフォークブームの前ですか…

『イージー・ライダー』とは何だったのか

※旧ブログの記事ですが(2018-01-22) 我らが哀しき王子=ピーターフォンダを扱っています。 「王子」関連記事としてお読みください。 先日立川で、 あの伝説の映画「イージー・ライダー」(69年)を 大スクリーンで観て来ました。 シネマツー名物の「爆音ナ…