『家庭内映画祭』で観た映画1(まずはHな映画から)
と言うわけで
猿と化して観た映画について
備忘録がわりに書いておきます。
少し読みにくい
雑然とした記事になることをお許しください。
まずは最初に観たのはHな映画。
どんな分野においても「H」というのは、
人が行動を促す大きな原動力なのですね(笑)
「ニンフォマニアック」vol1、vol2
これは実は映画館でも観ました(2013)が、今回再見。
ヨーロッパの文学によくある、女性の性遍歴を哲学的に考察した作品。
高齢の読書家の男が、路地で倒れていた女をひろい、彼女の「色情狂」的な
半生を聞くという話。
※ちょっとお堅い月刊紙「ユリイカ」の特集号まで出ています。
と言っても、決して小難しいわけではありません。
「スケベな心」だけでも十分観られます。そして
観ている者の性的な「枠組」とか「軸」といったものを、
ガクガクと揺すぶられる快感がありました。
けれど何よりも
主人公を年代別に演じる女優さん
(美女。モデルさんでもあります)と
(ジェーン・バーキンとセルジュ・ゲンズブールの娘さん
ですが、なんともうアラ50なのですね)
このふたりの女優の魅力的な姿を、
物語が終わるまでずうーっと見ていられる、
それは映画の快感ですね。
そして、これからだって何度も見直したい。
いや、どうせだったら、
1時間長くてボカシの無い「ディレクターズカット版」DVDで見たい!
ところがです、今のところ手に入るのは、
字幕のない「輸入版」だけなのでした。残念。
「娼年」
さて今度は和物です。
こちらは、舞台版がその大胆さで話題となり、
同じ松坂桃李主演で映画化(2017)されたもの。
生きる目的を失っていた大学生が、会員制の女性向け娼夫となり
その中で様々な女性会う中で、性の素晴らしさに目覚めていくという内容。
これは大変に納得のいくいやらしさでした。
女性の視点から、
性の欲望とその放熱
を描いているのがポイントだと思います。
狩猟本能主体の男性向けポルノより、
こちらの方が断然いやらしくて
私は好きです(笑)
「愛の渦」
「娼年」が良かったので、同じ三浦大輔監督の作品(2014)を再見。
「着衣時間わずか18分」というキャッチコピーが戦闘的です。
こちらもポツドールの舞台の映画化。
業者が主催する乱行パーティ。そこに集まった男女八人の
マンションの一室での一夜を描きます。
今見返すと、その後売れた役者さんたちがたくさん出ています。
そして何よりも、
「地味でまじめそうな容姿ながら、誰よりも性欲が強い女子大生」
という役を演じた門脇麦!
今回見ると、彼女の役に対する取り組みがキチンと感じられました。
初見では、いやらしさにばかり目が行った自分を強く反省。
ちなみに、彼女がNHKの朝ドラ「まれ」に出演したのはこの翌年です。
さてこれは、パンティをかぶると超人に変身するという
大変バカげた内容の作品(2013、2016)
ポスターの本気度が高くすばらしいですね。
そしてその内容も、手を抜かずきっちりと高レベルに仕上げており、
実に見上げたものです。
そしてヒロインに清水富美加といずれも良い。拍手!!
原作は少年漫画誌に連載されたもので、
ふっくらしたブリーフ越しの股間を悪人の顔に押しつけ
「違う。それは私のおいなりさんだ」
というセリフが私は大好きです。
映画も原作の明るい良さを、キチンと生かしていました。
※さて、ここからはHモノではありません。
「翔んで埼玉」
これも漫画が原作で、興行的にもヒットしました(2019)
東京都が一強体制で関東を支配する架空の日本。都内へ入るには通行手形がいるという被差別状況を変えようと、埼玉県民のリーダーが立ち上がる、それを邪魔するのは都知事におもねる千葉の主導者。といった内容のパロディ偽歴史活劇。病人に「埼玉県民は道端の草でも食っていろ。それで治る」といった言動が飛び交います。
楽しみにしていた作品で、面白く観始めましたが、
正直、途中で少々ダレました。
「被差別」をパロディにして、勢いよくもてあそぶのは良いのですが、
それをテコにした破壊力というのか、そこから突き抜けるものがない。
で、ドラマのベースとなる「場」がいつまでも変わらない。
良くできていますが、結局「お約束」の枠内でお話が進んでしまいます。
評判のGAKUTOも確かに良かったのですが、
私の目が行くのは、やはり二階堂ふみ
最初に彼女を見たのは「熱海の捜査官」(2010)のわがまま女学生
「ヒミズ」(2011)では
同じく「熱海の…」に出ていた染谷将太とともに、
生々しさを感じさせる見事な演技を見せてくれました。
そして今では、どんな役でもこなす女優さんになりましたね。
そしてこの春(2020)は朝ドラの主演と、
本当に目が離せません。
「映画祭2」に続きます