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気の向くままに、現在と過去のcultureについて綴ります。どうぞ、お気楽にお付き合いください。

久しぶり!錦糸町の『河内音頭』だあ

いよいよ9月

季節はすっかり秋ですが、

 

先週、8月の末のまだまだ暑い日

 

『すみだ錦糸町 河内音頭大盆踊り』!!

に行ってきましたあ~

 

※ 見上げるばかり「赤提灯のホリゾント」のステージ

 

※ 今回でなんと37回目です

 

 

オモテはまだ明るい時刻

けど、提灯の灯りはもっと明るい

 

足がしぜんと速まります

 

※ 高速の高架下が会場

 

腹にずんっと来る太鼓の音と

エレキギターのかん高い音色とが

ひびいて来ます

 

※ テキ屋の屋台もズラリと並ぶ

 

へへへ、

適度に「やくざ」な、

よいムード♪

 

※ 会場の真ん中が「踊りエリア」

 

にこやかな踊りの輪の中に

 

※ 『マツコの知らない世界』ー日本の夏だから!盆踊りの世界ー

 

TVに出ていた「ド派手」なおふたりの姿を発見。

本場大阪からの参加です。

 

※ 狸のしっぽと耳ををつけたセーラー服おじさんも楽しそう。

 

※ おお、亡きエンケンの提灯も!「エンケンを紅白に」の文字が泣かせます。

 

いいなー、さすがは錦糸町

 

 

さて、肝心の「河内音頭」の説明を

 

少しさせてください。

 

 

河内音頭は、唄の部分語りの部分から成っています。

語りの演目は

 

紀伊国屋文左衛門

「番場の忠太郎 瞼の母

「花街の母」

 

など、浪曲浪花節と共通しています。

ルーツは同じなのでしょうね。

 

違うのは

楽器が三味線にプラス和太鼓で

リズムが縦乗りで跳ねること

 

 

三味線にエレキギターが加わり(現在ではエレキギターだけの場合も多い)

エレキベースやキーボードが入るときもある。

 

音の大きい派手なものはどんどん加えて発展していく、

 

物の本に、

河内音頭の音頭取りたちは、他の音頭取りとは「ちがえる」というところに、価値観の中心がある」

と書かれています。

 

 

※ 「物の本」と、我が家に伝わる「河内音頭本」

 

 

楽器のほかにも

バックコーラスに2人の「お囃し手女子」がいて

 

えんやこらせー どっこいせ

 だの

そらー よーいとこさっさのー よいやあさっさー

 

と合いの手を歌いながら、

 

 

 

一定のリズムで、団扇を上下

熱演中の音頭取りの

クーラー担当でもあります。

 

 

で今回、数ある出演者の中で、私が一番楽しめたのが

 

こちらの「永田充康」というひと

 

 

※ 前半が「○○尽くし」のお笑い、後半が「紀伊国屋文左衛門」の語り。

うしろの「お囃し女子」の団扇の動きにも、ご注意ください。

 

音頭取りなのに「○○家△△」といった芸名ではなく本名(たぶん)で櫓にあがる。

 

さらにユニークなのが

あご髭にドレッドヘアを縛ったちょんまげ頭。

実はこの方、日本屈指のニューオリンズドラマーとして評価が高いらしい。

 

※ 「ニューオーリンズ」とは、かの地のマルディグラパレードで演奏される

セカンドライン」と呼ばれるリズムを指します。

シンコペーションが特徴の、アメリカ南部の、やはりお祭りの音楽です。

 

 

私が、10年くらい前に錦糸町に来たとき、音頭取りのバックで、

ジャマイカのラスタマンみたいに

太い蛇のようなドレッドヘアを揺らしながら

 

語りの、聴かせどころには繊細に寄り添い

盛り上がりどころでは、どどーんと力強く!

緩急自在の絶妙な太鼓をたたいているこの方を見てびっくりしたんですが

 

ご自身が音頭をとる姿は、今回初めてみました。

 

また、そのスタイルが、太鼓のときとはまったく違う

 

最初に

「盆踊りは祖先の供養」とさらりと触れて

 

ヨイショオ ドオッ コオイ ショオイ

の掛け声から始まり

(これは「古い掛け声」と本で読んで知ってましたが、

実際に使われるのは始めた見ました)

「ないない尽くし」「かいかい尽くし」

(両方ともルーツである「江州音頭」から伝わったもの)

につなげて笑わせるという、古式ゆかしいほどの正当派ぶりに感心!

 

最後には、踊り手と観客にキチンと礼を述べ

「御恩は一生わすれません

 

わすれんうちに、また来ます」

とまたまた笑わせてくれました。

 

 

気分を良くして、帰りにTシャツを購入。

ビールでも飲もうと、「亀戸ぎょうざ」に行ったら

スゴイ行列だったので、残念ながらあきらめました。

 

この盆踊り大会、初期はこの近くの空き地でやっていて

(今は再開発されて空き地などありません)

小学生だった子どもを連れてきたものです。

 

 

 

さて、最後にもうすこしだけお付き合いください。

これは勝新太郎が歌う河内音頭

 

映画「悪名」シリーズ第6作「悪名市場」の一シーンです。

 

商店街を救うため、四国で開かれた親分衆の集まりに出た「八尾の浅吉」親分。

しかし親分衆にはチンピラ扱いを受けて相手にされない。

「裸踊りでもやれ」「八尾なら河内音頭を歌え」とからかわれる。

そこで…、という名シーンです。

 

 

 

 

これにはしびれましたねえ。

勝新映画にハズレなしです。

 

 

私がもってるのは『レーザーディスク』なんで、

 

 

そろそろDVDに買い替えようかな。

 

 

ではまた