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気の向くままに、現在と過去のcultureについて綴ります。どうぞ、お気楽にお付き合いください。

『犬ヶ島』の動画など

犬ヶ島』二度目を観ました。

面白い。何度でも観たい!

 

で、まだ観ていない方のために、

「冒頭3分の映像」

というのがあったのでYoutubeからアップします。

 

仲代達也みたいな神主と

日本絵巻的なプロローグ(シンメトリー、横移動)

そしてそれに続く、「和太鼓三少年」の演奏

まずこれに心打たれるのではないでしょうか。

(必ず大きくして観て下さい)

 

 

それとですね。

この映画、犬の姿が非常に美しい。

 

 

蓮見重彦氏は、

エス・アンダーソンにおける「犬」は、まるでジョン・フォードの「馬」のごとく

特権的な位置にあるのではないか

と書いています。

 

ではこれも動画をご覧いただきましょう。

美犬「ナツメグ」と野良犬「チーフ」との出会いの場。

 

 

(すみません。字幕付きの動画をアップできませんでしたので少し説明します)

水を飲みに現れたチーフ。

「私なら飲まないわ」

と、高いところに現れたナツメグが、その水は毒だと教えてくれる。

チーフは「フェリックスの女だな」と返す

「(笑いながら)何ですって」

「奴と交尾したと聞いた」

「…もう行くわ」

気位が高いナツメグと口の悪いチーフ

ハードボイルドで素っ気ないやり取り

でもその裏に、お互いが魅かれあっているのがうかがえる、という名場面です。

 

 

それからですね、主人公の12歳の少年、「小林アタリ」の声が素晴らしいんです。


 

パチンコでドローンを撃ち落とそうとするこの場面

 

「なんで付いてきたんだ。ここから出ていけ!!」

 

と叫ぶ、その拒絶の激しさ。

 

怒りとそれを支えるのモラルの強さ。

 

心にダイレクトに響いて、思わず背筋が伸びます。

 

 

これがそのコーユー・ランキンくん。

スコットランド人の父と日本人の母を持つハーフ。

12歳ではなく、なんとまだ8歳なんだそうです。

 

動画のアップはしません。

ぜひ映画で体験してください。