Movies,Musics,and More

気の向くままに、現在と過去のcultureについて綴ります。どうぞ、お気楽にお付き合いください。

父の四十九日。そして『パターソン』という作品

今日は、父の四十九日。そして納骨でした。

 


9年前に母が亡くなったのも、

やっぱり夏の暑い時期でした。

 

寺の蝉の声に住職の読経が被さって、

そのまま9年前の記憶と重なりました。

 

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色々と思うことはあるのですが、

母の骨壷の隣に父の物が収まるのを見て、

ともあれ、

きっと喜んでるんだろうなと思ったのでした。

 

帰りに、

ジム・ジャームッシュの新作「パターソン」を観ました。

 

 

ジム・ジャームッシュ


四年前の吸血鬼映画「オンリー・ラバーズ・レフト・アライヴ」は本当に最高で、

四回観て、サントラも買いました。

 

 

今回は、パターソンに住む

「パターソン」という名のバスの運転手が主人公。

 

その一週間を描いた、とてもパーソナルな作品です。

 


彼は詩人で、

街や、職場や、妻とのエピソードの間に

彼の書く詩が挟まります。


特にストーリーはなく、

曜日ごとのエピソードが

淡々と連なっていきます。

 

観ていて何か、

主人公とずっと手を握り会っているような感じがしてきました。


肌を通して

ゆっくりと体温が伝わってくる。

指さきに少し力を入れて、

相手の肉の弾力やその奥の骨の存在を

確認する。


でも、お互いに

それ以上の力は込めない。


そんな感じの映画です。

 

抽象的な書き方ですみません。


でも、退屈なんてしません。

とても面白かった。


最後の日曜日に、

永瀬正敏が、

日本の詩人として出てきます。

 

 

明日の日曜日、

私はオートバイに乗ろうとかと思っています。